邪馬台国「新証明」

古代史を趣味で研究しているペンネーム「古代史郎」(古代を知ろう!)です。電子系技術者としての経験を活かして確実性重視での「新証明」を目指します。

(番外編)将棋の藤井さんの話

番外編です。

今日から将棋の「叡王」戦五番勝負が始まります。

最強棋士藤井聡太」六冠に挑戦するのは振り飛車党の「菅井八段」です。

将棋は駒の動かし方ぐらいしか知らないのですが、多くの人と同じように藤井さんが登場してから関心を持って「観る将」になりました。

 

今日これを書いたのは対戦相手が菅井八段ということがあります。

菅井さんは昨年度の順位戦A級の第2戦で藤井さんに勝っています。

しかしその将棋をyoutubeで見てみると、敗着になった指し手に何か違和感を感じました。

 

それだけなら藤井さんも負ける場合があるという話ですが、その前年の順位戦B級1組でも序盤の第2戦で「稲葉八段」に負けています。

その時の敗着となった指し手は、明らかにおかしかったのです。

藤井さんの手番の時に、桂馬を取れば、その桂馬を使って勝てたのに、別の駒(多分金?)を取ってしまって、結果的に勝てませんでした。

藤井さんは「桂馬使い」の名手と言われています。

当然桂馬を取るところで、他の駒を取ってしまって負けました。

2年以上も続いた藤井二冠の順位戦連勝記録は22でストップでした。

それで思ったのは、藤井さん自身は記録は気にしていないと言っているのに、連勝していると一つ勝つたびに「これで〇連勝ですね」とマスコミ等に言われてしまう。

そのたびに何か言わなくてはいけなくなるので、連勝はあまり好まないのではないか。

そしてB級1組は2名昇級なので、後を全部勝てば昇級可能。

最終的にもB級1組を勝ち上がりA級に入りました。

但し第10局では「千田」七段に敗れて10勝2敗でしたが、第1位での昇級でした。

藤井さんは千田さんに将棋ソフトを勧められて取り入れたそうです。

藤井四段「隙のなさ」、AIが育てた?先輩がソフト勧め

いわば恩人の一人で、その千田さんもA級昇級の可能性を残していました。

一方で藤井さんは、千田さんに負けても、自らが残りの2戦を勝てばA級昇級が確実という、藤井さんからしてみれば「負けても良い状況」での敗戦でした。

 

昨年度のA級に戻って見てみると、菅井さんに負けたのも第2局目でした。

藤井さんがA級で勝ち進んでいくと名人挑戦でどんどん注目が高まって行きます。

それが序盤の一敗で、連勝はなくなり、注目が高まったのは後半戦の対局が進んでからでした。

そして最終的にA級も1期で突破して名人挑戦。

ただし、A級においても第8戦で「永瀬」王座に敗れています。

これもその時点の星勘定から、永瀬王座に敗れても自らが最終戦の稲葉戦に勝てば、「広瀬」八段が最終戦に勝っても同星になり、挑戦者決定戦になることは分かっていた状況でした。

また、永瀬さんも「VS研究会」で長く相手をしてもらっていて、千田さんのように、藤井さんにとっての恩人の一人というのはよく知られた話です。

ただ永瀬さんは名人挑戦の可能性はなくなっていましたが、次の期に向けては、名人挑戦だけでなく、順位を上げて降級の可能性を減らすということで、ここでの1勝は大きな意味を持っていました。

なお、順位戦ではないですが、藤井さんはデビューから29連勝という記録を作りました。

考えてみると、これも連勝が続くたびにマスコミや世間の注目が高まって行き、その中での新記録達成。

しかし、どこまで伸ばすかと皆が注目していたら次戦で敗れて30連勝はならず。

やはり、藤井さんは何か「自分で敗れる場合を決めて敗れている」という気がしてきます。

 

以上だけだと、「偶然ではないか」ともなりますが、明らかに藤井さんが勝敗を調整していると分かる事例が最近出ました。

渡辺明」名人との棋王戦第3局です。

"カド番の渡辺明棋王が1勝目 藤井聡太竜王、先手番連勝28で止まる"

先手番での連勝が騒がれていましたが、ここで止まりました。

この対局で特徴的だったのは、藤井さんが終盤で「11手詰め」を逃したことです。

よく知られているように、小学生6年時にプロも参加する「詰将棋回答選手権」で全国優勝し、五連覇も達成(その後はコロナの影響で休止中)。

藤井さんにとっては、詰将棋は、例えてみれば「息をするようなもの」と思います。

(例は適切ではないかも知れませんが)人は息をするのをやめないように、藤井さんが「11手詰め」を逃すことは「絶対」と言っていいほど「有り得ない」ことと思います。

それで[追記]に付けた記事で対局の状況を示すと以下の様でした。

①145手目、渡辺棋王の勝率を99%、

藤井五冠の勝率が99%

③11手後に渡辺玉は詰む。つまり「11手詰め」だ。

渡辺棋王の勝率が再び99%

⑤174手目、ついに藤井五冠が投了した。 

→勝率が「渡辺99%⇒藤井99%(11手詰め)⇒渡辺99%⇒藤井投了」と急転回。

この深層を考えると、藤井さんは第3局は渡辺さんに勝たせるようにして、自らの先手番連勝を止めておくと共に、勝ち過ぎの感もあった渡辺さんへの連勝もストップさせて、1勝を提供して花を持たせる積りだったことが想定されます。

それが藤井さんからしたらまさかの事態が発生。

藤井さん以外では最強の渡辺さんが、勝率99%になっても勝ち切れなかったために、逆に藤井さんの方が勝率99%で11手詰めまで行ってしまった。

しかし、藤井さんは、どうしても当初の予定通り負けておきたかったので、無理やり11手詰めを逃して結果的に投了に持ち込んだ。

前述のように藤井さんが万が一にも失敗する詰め筋ではないので、この深層が「隠れた真相」であると確信します。

ただし、藤井さんの詰将棋の超絶的強さは皆が知っているにも関わらず、真相を指摘する人は見てないです。

 

ここで、この内容を書いた趣旨。

邪馬台国論議での重要な真相「後漢書魏志に非依拠」も隠れたままになるのでしょうかねえ・・・^^;

(補足:将棋のほうは、プロは藤井さんの詰将棋力が一番分かるから、気づいている人はいると思います。それでも衝撃的過ぎて言えないかも知れません。

邪馬台国論議の方は、それよりは確信的に「魏志非依拠」を考えている人は少なそうですが、吉川忠夫氏や渡邊義浩教授などは分かっていそうな気もします)

以上

[追記]

棋王戦第3局の別記事

“11手詰め”逃して敗戦 それでも藤井聡太五冠は強かった

<藤井五冠が第1局、第2局と連勝し王手をかけて迎えた第3局。 
そこまで先手番で28連勝を記録している藤井五冠が、この局も先手となることが決まっていた。通算の対戦成績も15勝2敗と渡辺棋王を大きくリード。 
対局前の予想では、藤井五冠有利との見方も多かった。
 
だが、互いに譲らない攻防が長く続いた中盤から、抜け出したのは渡辺棋王。ABEMA中継の「SHOGI AI」でも渡辺棋王の勝率が80%を超え始める。 
 
「このまま棋王が押し切るのではないかなという雰囲気でした」 
「SHOGI AI」の開発責任者であるABEMAの藤崎氏は、ホテル内の控室で立会人の深浦康市九段らと中継画面を見つめていた。 
「六冠達成は持ち越しか・・・」 
控室に集まった記者の間にもそんなムードが広がっていた。 
 
大盤解説会場の高見七段も、渡辺棋王が優勢だと見ていた。 
「全体的には渡辺棋王がうまく指していたのかなと思います」 
 
一方で藤井五冠の粘りにも感心しながら戦況を見つめている。 
「いろんな手順を尽くした粘りがすばらしくて、(相手にとって)嫌味な手で迫っている。渡辺棋王もずっとリードを維持していたんですけど、それを拡大されないように後ろからヒタヒタ、藤井さんがずっとついて行っていましたね」 
 
それでも・・・ 
藤井五冠が145手目を指したところで、ABEMAの「SHOGI AI」はついに渡辺棋王の勝率を99%、「後手(渡辺棋王)勝利」と表示した。 
時刻は午後8時前。対局開始から11時間近くが経っている。
両者とも既に持ち時間を使い果たし、1分以内に指さねばならない「1分将棋」に突入している。 
 
そしてドラマは始まった。 
渡辺棋王が藤井陣内に金を打ち込んだところで、突然、2人の勝率が逆転したのだ。
大盤解説中の高見七段はAIの評価値を見ることができない。
それでもこの局面で異変を感じたか、いったん解説するのをやめて、じっと盤面を見つめる。
やがて「ひええー」と声を上げた。 
「”神の詰み”が見えました」 
 
藤井五冠が香車で金を取り、渡辺棋王がその香車を桂馬で取る。 
必然の2手だったが、その瞬間、藤井五冠の勝率が99%に跳ね上がり、「先手勝利」の表示が現れた。 
渡辺棋王の玉に“詰み”が生じたのだ。 

高見七段の言う“神の詰み”・・・確かに途中、いわゆる“詰将棋のような”手が現れるが、「詰将棋の天才」藤井五冠が逃すとも思えない。
 
記者が集まる控室が慌ただしくなった。 
「六冠持ち越し」から「最年少の六冠誕生」へと記事を変更するのか?
「これは間違いないだろう、藤井五冠の逆転勝ちだな、という感じになりましたね。やっぱりすごいね、みたいな感じでした」 (ABEMA藤崎氏)

藤井五冠の勝率が99%となった瞬間。最善手は「2五歩」と示されている(第48期棋王コナミグループ杯 画像提供:ABEMA)

藤井五冠が渡辺棋王の銀を馬で取って王手、渡辺棋王がその馬を玉で取った。 
次に藤井五冠が渡辺玉の頭に歩を打つのが詰み手順。それで11手後に渡辺玉は詰む。つまり「11手詰め」だ。  
「SHOGI AI」もその手を最善と示していた。 

50秒、1,2,3,4・・・ 記録係が秒を読む。 
藤井五冠が選んだのは、飛車で桂馬を取って王手をかける手・・・
だが、これでは詰まない。 
 
「え?」高見七段が驚きの声を上げる。 
大盤解説場のあちこちで悲鳴が上がった。 
 
そして控室でも・・・ 
「僕もうわっと声上げましたね。まわり中、みんな叫んでいて、主催者から『対局場に声が響くから静かにしてください』と言われたほどです。実際には、叫んでも届かない距離なんですけど、それくらい大きなどよめきでした」(ABEMA藤崎氏)

「将棋ってこんなに面白いんだ」
渡辺明棋王

「SHOGI AI」の表示では、渡辺棋王の勝率が再び99%に達している。 
画面の中、藤井五冠が頭に手をやるなど忙しなく動いている。どうやら詰みを逃したことに気がついたようだ。 
飛車の王手に対して渡辺棋王が合い駒に香車を打つ。 
お茶を飲んだ藤井五冠がガクッと首を折る。はっきりと負けを認識した瞬間。 
 
控室の関係者たちも、ただ画面を見守るだけだった。 
「藤井五冠も、もうダメだ、みたいな感じで指し続けるんですよね。あまりにもショックで倒れていく姿、渡辺棋王も頭に手をやっているし・・・ 藤井五冠が一体、どこで投了するのか。ただ黙って見ているだけでしたね」 (ABEMA藤崎氏)

何度もうなだれながら指し続ける藤井五冠。それを見つめる藤崎氏の胸にはこみ上げるものがあったという。 
「ほんとに悔しくて、負けたくないんだなと。それで感動したんですよ。ひとつのドラマを見させてもらった、将棋ってこんなに面白いんだって。映画を見ているような気になりましたね」 
 
174手目、渡辺棋王が藤井玉に王手をかけたところで、ついに藤井五冠が投了した。 
終局直後のインタビューで藤井五冠は、 
「最後一瞬チャンスが・・・『2六飛車』としたところで『2五歩』と打てばというところだったと思うので少し残念ではあるんですが、ただまあ全体的には負けの局面が続いていたので仕方ないのかなと思います」と語っている。>

追記以上