2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
前記事の[追記]に記載したブログ「三国与太噺 season3」の考察が優れていると感じたので、詳細を見てみました。(「与太噺」と謙遜しておられますが、かっちりした構成になっています) 張華『博物志』と陳寿『三国志』における文章合致 <(引用している博…
魏志の沃沮伝で、以下のように「毌丘儉」の遠征を書いた記事が有ります(改行と番号付与は当方)。 毌丘儉討句麗,句麗王宮奔沃沮,遂進師擊之。沃沮邑落皆破之,斬獲首虜三千餘級,宮奔北沃沮。北沃沮一名置溝婁,去南沃沮八百餘里,其俗南北皆同,與挹婁接…
期間限定で「福井重雅」氏の論文「『後漢書』 『三国志』 所収倭 (人) 伝の先後関係」を掲載します。 福井氏の古稀・退職記念論文集「古代東アジアの社会と文化」の中に入っている論文です。(早稲田大学教授としての最終講義2006年1月の内容の一部をまとめた…
著名な考古学者の「大塚初重」氏(明治大学)も「通説」だった話。しかも恩師からの影響。 大塚初重 「弥生時代の時間」 <私は学部の卒業論文の審査のときに、 後藤先生、杉原先生が並んでいる前で、杉原先生から「大塚君、『魏志倭人伝』と『後漢書』とど…
◆渡邉義浩氏も著書で明確に「魏志依拠説」を表明している箇所が複数ありました。 ①「魏志倭人伝の謎を解く」渡邉義浩 ---「附章 魏志倭人伝 訳注」抜粋引用--- (5)投馬国・邪馬台国 (補注) (一)『三國志』の諸版本は「壹」とするが、『三國志』を参照…
山尾幸久氏「新版・魏志倭人伝」も「通説」であることが判明しました。 ただし、以下のAとBのようになっていて、少し分かりにくくなっています。 A(P25~)では、「范曄は先行してあったあまたの後漢書から自らの『後漢書』をまとめ上げた」との趣旨が書…
歴史教科書で定評のある山川出版の高校日本史教科書も参考に掲載します(邪馬台国の前後も掲載)。 「山川出版キャッチフレーズ」 <定評ある山川の歴史書。「歴史書、教科書、学習参考書の山川」として高等学校の日本史・世界史・公民の教科書、学習参考書…
図書館に「教科書展示コーナー」が有ったので、各社の「高校日本史教科書」を見てみました。そうしたら、「通説」崩壊で影響を受ける記述が複数ありました。 「清水書院」の教科書を例にとって今回は3点紹介。(当該教科書は[追記]に抜粋掲載) ①「通説」の…