2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
前記事で徐福伝説について、後漢書と呉志(三国志)に同じような記述があることを詳細に検討。 それに関してhyenaさんより以下の示唆を頂きました。 <この徐福伝説みたいなケースは東夷の他伝にはありませんでしたか?つまり同じ説話がブロック単位で范書・…
徐福伝説について、後漢書と魏志に同じような記述があるので比較表作成。 →まず①の「東鯷人」は、後漢書が”『漢書』地理志第八下/呉地”の記述を引用は確実。 <會稽海外有東鯷人,分為二十餘國,以歲時來獻見云> 続いて、④~⑬の徐福伝説関連記述は、呉志の…
前記事で、桂川氏著書の以下見解を紹介。 <『梁書』が、何の根拠もなくこの記述を成したとも思われないので、倭国乱とはおおよそ二世紀の後半、中ごろに起きた王位をめぐる内乱である> →前記事の表の両側に、「時代」を追加してみました。 倭国(大)乱と…
桂川氏「『後漢書』倭伝読まずして邪馬台国を語るな!」 -----引用開始---- 9 邪馬台国の歴史は誰の認識か 『後漢書』倭伝は、倭国大乱の時期について桓霊間と記す。桓霊の間とは桓帝と霊帝の間で146年から189年の事とされる。また『梁書』は「霊帝光…
桂川氏「『後漢書』倭伝読まずして邪馬台国を語るな!」 -----引用開始----- 10「鬼道」ではなく「鬼神道」 ・・・論者の多くが「鬼道」の語句から卑弥呼は神や霊と交信するシャーマンであるとする説がある。しかし『後漢書』倭伝は「鬼神道」である。「鬼…
桂川氏著書の「倭国乱」の箇所(引用後掲)を見ていたら、魏志倭人伝の「倭国乱」の記述に対する個人的違和感の原因が分かって来ました。 ①両書の「倭国(大)乱」の記述の違い (魏志 )倭国乱相攻伐歴年(後漢書)桓霊間倭國大亂更相攻伐歴年無主 ②魏志倭…
◆桂川氏の見解 →『後漢書』が魏代の史料を取り上げたと見ておられます。 -----桂川氏書籍引用開始----- (『後漢書』倭伝読まずして邪馬台国を語るな!Kindle版) 7勝手に付け加えられた情報ではない・・・『後漢書』がここで取り上げた資料は魏時代の資料…
◆桂川氏の見解 →以下のように「パールではなく水晶の小玉」としています。 -----桂川氏書籍引用開始----- (桂川光和.『後漢書』倭伝読まずして邪馬台国を語るな!Kindle版) 5 真珠ではなく白 珠。正しいのは『 後漢書』倭伝 倭国の特産品の一つについて次…
桂川氏の詳しいサイトがります。 『後漢書』倭伝は『魏志倭人伝』からの派生ではない その中の重要な指摘。 <「単語レベルでは、極めてよく似る。だが文節単位では一つとして同じものはない」> ⇒『後漢書』倭伝と『魏志』倭人伝で、同じ対象の記述でも、殆…
桂川氏の見解”『後漢書倭伝』は『 魏志倭人伝』を参照していない”に賛同していますが、当方見解との違いも色々有るので検討して行きます。 ”桂川光和. 『後漢書』倭伝 読まずして邪馬台国を語るな! Kindle 版. ”から引用 -----引用開始----- 2『魏志倭人伝…
表題の件に入る前に、当方で2冊のKindle本を出したことをお知らせします。 ◆1冊目: 邪馬台国「新証明」1「『後漢書』倭伝は『魏志』倭人伝に依拠していない」 ◆2冊目: 邪馬台国「新証明」2 早稲田大学「渡邉義浩教授」に公開質問 “『後漢書』東夷伝は…
「華嶠書」検討の参考用として、「中國哲學書電子化計劃」の検索機能で、『三国志』における「華嶠」を検索してみました。 結果的に、本文には一つも無くて、全部「注」の中に有りました。 ただし、記述の仕方が以下の4種類もあります。何を指しているか、今…
各書の参照関係を調査したのでメモ(途中経過) ➡「荀爽」の記述に関して、後漢紀・後漢書が、魏志を参照とは見えません。 また、後漢紀・後漢書は、同様の原史料参照の可能性が高く、候補は華嶠書。 ■「荀爽」(「荀彧」の叔父)の記述 ①中平五年(188年) ◆…
王莽伝の「東夷王度大海奉國珍」は色々興味深い面があります。 検索しているうちに、次の論考があったのでメモのために掲載。 東夷の王大海を渡る -三国志魏書東夷伝倭人条国名比定の試み- ➡下の方に抜粋を添付します。今後詳細検討予定です。 ざっと見た…