邪馬台国「新証明」

古代史を趣味で研究しているペンネーム「古代史郎」(古代を知ろう!)です。電子系技術者としての経験を活かして確実性重視での「新証明」を目指します。

(B086) 「桂川光和」氏著作紹介「『後漢書』倭伝 読まずして邪馬台国を語るな!」

表題の件に入る前に、当方で2冊のKindle本を出したことをお知らせします。

◆1冊目:

邪馬台国「新証明」1「『後漢書』倭伝は『魏志』倭人伝に依拠していない」

◆2冊目:

邪馬台国「新証明」2 早稲田大学「渡邉義浩教授」に公開質問 “『後漢書』東夷伝は『魏志』に依拠ですか非依拠ですか?” : 「『後漢書』東夷伝は『魏志』に非依拠」の証明付き

 

⇒内容の核心は、それぞれの書籍の題名に込めており、これまで当ブログで書いて来た内容に基づいています。また、経緯については、Amazonの概要説明に書きました。

 

表題の「桂川光和」氏著作については、2冊目の最後の「附記」(後掲)で紹介しています。

桂川氏著作:

『後漢書』倭伝 読まずして邪馬台国を語るな!

桂川氏は当方より早く「『後漢書倭伝』は『魏志倭人伝』を参照していない」の見解を打ち出しておられて、当方ブログでも昨年以下のように紹介しています。

桂川氏著作「この人が卑弥呼」の紹介

(B018)桂川光和氏の著書と見解の紹介

→更に、今回当方で刊行の準備をしていた際に、Amazonサイトを見ていたら、たまたま関連で表示されて、表題の桂川氏書籍が出されていることを、ようやく知ることが出来ました。

それで上記の附記で紹介するとともに、本記事でも言及する次第です。

なお、桂川氏とは見解が異なる部分もあるので、今後の当方著作で検討予定です。

 

当方の「附記」は以下のようにしました。

-----当方2冊目より引用-----(実際のKindle本ではURLのリンクがあるなど少し違いがあります)

附記
邪馬台国論議の参加者の多くが「『魏志』依拠」の通説を信奉していることは、これまで繰り返し書いて来ています。その中で「『魏志』非依拠」を主張しておられる方がおられます。当方ブログでも紹介している「桂川光和」氏です。「この人が卑弥呼」という書籍の中で、当方より早く「魏志非依拠」を見抜いておられた慧眼のかたです。
◆(当方ブログにおける桂川氏書籍紹介) “(B018)桂川光和氏の著書と見解の紹介” 2022-10-13
→更に桂川氏が、2022年に“『後漢書』倭伝は『魏志倭人伝』からの派生ではない”という見解を主題にした書籍を出しておられることを最近になって知りました。
◆(Amazonサイト)『後漢書』倭伝 読まずして邪馬台国を語るな! Kindle版  発売日 ‏ : 2022/9/24
→“『魏志倭人伝』からの派生ではない=『魏志』非依拠”となって、当方も同見解ですが、当方は、たまたま桂川氏とは独立のアプローチをしていて、『魏志倭人伝と『後漢書』倭伝の比較で「鉄鏃」の有無の差異があることから『魏志』非依拠を見出だしました(「鉄鏃」の有無の違いは本書第6章で説明)。
なお、「鉄鏃」の有無での証明から更に発展させて、本書で紹介しました『後漢書』四夷伝や東夷伝からの証明の仕方や、証明後の解釈などにも桂川氏との違いがあるようなので、今後の刊行で検討して行く予定です。

-----引用終了-----

なお桂川氏はブログも書いておられます。

-----桂川氏ブログ引用-----

2021年09月10日
郡から邪馬台国までの距離
誰が言い出した説か知らないが、『後漢書倭伝』は『魏志倭人伝』からの派生であると云う。この人たちは本当に『後漢書倭伝』と『魏志倭人伝』を読み比べたことがあるのだろうか。
確かに『魏志倭人伝』の二千文字に対し『後漢書倭伝』は数え方によるが倭についての記述は600文字程度である。両者は単語レベルでは極めてよく似る。しかし文節単位で比較すると一つとして同じものはない。『魏志倭人伝』は二次資料を参照し、『後漢書倭伝』は原典に近い物を参照していると私は考える。・・・

-----引用終了-----

→当方はコメントで自己紹介も書き込みました。

(昨年桂川氏にTwitterをお送りしたのですが、特に御反応が無かったため、再度連絡という趣旨です)

以上