「華嶠書」検討の参考用として、「中國哲學書電子化計劃」の検索機能で、『三国志』における「華嶠」を検索してみました。
結果的に、本文には一つも無くて、全部「注」の中に有りました。
ただし、記述の仕方が以下の4種類もあります。何を指しているか、今後検討。
①「華嶠漢書」曰
②「華嶠」曰
③「華嶠譜叙」曰
④「華嶠後漢書」曰
-----検索結果-----
◆「華嶠漢書」曰
◆「華嶠」曰
◆「華嶠漢書」曰
◆「華嶠漢書」曰
◆「華嶠譜叙」曰
◆「華嶠譜叙」曰
◆「華嶠漢書」曰
◆「華嶠後漢書」曰
-----検索結果以上-----
他に華嶠書について記述が有る、このようなサイトも有りました。
このサイトの人も、「范曄は多くを華嶠『後漢書』から引用した」との見解を示しています。
いつか書きたい『三国志』
范曄もまた、すでに後漢時代史はいくらでもあったのに、自分なりに『後漢書』を撰述したかった。
范曄は紀伝体を採用した。
『隋書』巻58の魏タン伝に、范曄の言葉の引用がある。
「編年体の『春秋』は、簡潔すぎる。紀伝体の『史記』『漢書』は、とても詳しい。紀伝体の方が、きちり書き込むには便利である」
范曄は多くを華嶠『後漢書』から引用した。
范曄の編集方針は、雑伝に見ることが出来る。循吏伝、酷吏伝、宦者伝、儒林伝、文苑伝、独行伝、方術伝、逸民伝、列女伝がある。『史記』『漢書』になくて范曄オリジナルなのは、宦者伝、文苑伝、独行伝、方術伝、逸民伝、列女伝である。党錮伝も他にない。
(このサイトの著者による自己紹介:「三国志を本格的に研究するため、2020年秋から、会社を休職。2021年春から、早稲田大学の科目等履修生になりました」とのこと)
以上