歴史教科書で定評のある山川出版の高校日本史教科書も参考に掲載します(邪馬台国の前後も掲載)。
「山川出版キャッチフレーズ」
<定評ある山川の歴史書。「歴史書、教科書、学習参考書の山川」として高等学校の日本史・世界史・公民の教科書、学習参考書を始めとし、さまざまな歴史刊行物を出版>
→この教科書において当方で気付いた点は後の方のP20にある以下の2つの記述。
A:<前期の前方後円墳の中でも最も古く規模が大きい箸墓古墳が奈良県(大和)にある>
B:<古墳時代の前期には自然の丘陵を利用した前方後円墳が多く>
➡AとBは矛盾の関係になるでしょうが、それについては言及無し。
土木工事の規模が格段に大きくなるであろう平地からの盛り上げによる築造が一番初期に行われた。
箸墓古墳のこの特異性は、根本的な重要性を持っているに違いないと個人的に以前から考えて来ました。この教科書の記述で改めてそう思いました。
箸墓古墳とその後では、何か断絶や飛躍等の大きな変化があったのではないか。
それが何かは掴めていませんが、先ずは「魏志依拠の通説」が打破出来て邪馬台国論議が正常化した暁には、箸墓古墳の特異性の検討を多くの人が行うようになって貰いたいと期待しています。
(以下は山川出版教科書)
以上