邪馬台国「新証明」

古代史を趣味で研究しているペンネーム「古代史郎」(古代を知ろう!)です。電子系技術者としての経験を活かして確実性重視での「新証明」を目指します。

(B059)華嶠『漢後書』・范曄『後漢書』・『東観漢記』の三書比較

中国哲学書電子化計画」サイトを利用して三書を比較してみました。

予想以上に一致項目が多いので、10項目まで探して、表にしたものを示します。

(まだ有るのは確実ですが、傾向を見るには、これで充分な数と思います)

◆分ったこと

(1)華嶠『漢後書』・范曄『後漢書』は各項目の中の一致性も高い(赤文字)

(2)『東観漢記』も一致している項目がある(赤文字)

(3)①は「南匈奴伝」で、華嶠「漢後書」にも「南匈奴伝」があった。

但し、「南匈奴伝」以外の四夷伝は見当たらず、烏桓鮮卑伝や東夷伝の記述も見つからなかった。

(4)華僑「漢後書」と「後漢書」の一致性の高さから、”「東観漢記」⇒華僑「漢後書」⇒「後漢書」”の参照関係は確実と思われます。

(5)それ以外の経路として、「東観漢記」⇒「後漢書」(范曄が「東観漢記」を直接参照した可能性)については、当方個人的には「無かった」と推察。

その一つの理由としては、”「八家後漢書」に「東観漢記」が入っておらず、もし范曄が参照していたのなら、入っていてよいのではないか?”という論理的推測です。

(以下が10項目の表で、画像にする時の都合で三分割しています)

以上