邪馬台国「新証明」

古代史を趣味で研究しているペンネーム「古代史郎」(古代を知ろう!)です。電子系技術者としての経験を活かして確実性重視での「新証明」を目指します。

(B048)裴注「魏書」烏丸鮮卑伝と「後漢書」烏桓鮮卑伝の比較

後漢紀」との比較に続いて、「魏書」との比較を行ってみました(長いので各伝3分割して掲示、また赤字は両書で合致が見られる箇所)

比較により得られた当方着眼点

(1)書き出し部分は、よく一致。特に烏丸烏桓伝は、合致部分が長く続いています。

(2)その後は、後漢書の方が詳しい箇所が多くなります(緑色網掛け部)

(3)後漢書の方が詳しいので、王沈「魏書」を参照しても後漢書烏桓鮮卑伝の詳しさにはなりません

(4)裴注引用部分について、省略されている可能性を考えることは出来ますが、実際には”「魏」書”であることから、後漢代記述を詳しくし過ぎても魏代記述とバランスが崩れますから、裴注引用部分が「魏書の烏丸鮮卑伝における後漢代記述」の殆どではないかと個人的に推察

(5)総合すると、”もし沈「魏書」を参照したとしても、後漢書烏桓鮮卑伝は書けない”という結論になりそうです

◆烏丸(魏書)烏桓後漢書)伝

鮮卑

以上