邪馬台国「新証明」

古代史を趣味で研究しているペンネーム「古代史郎」(古代を知ろう!)です。電子系技術者としての経験を活かして確実性重視での「新証明」を目指します。

(B101) 魏略と魏志の行程記述比較

魏志依拠」の通説の訂正を主眼にしてきたので、行程記述は具体的になり過ぎるきらいがあるため、余り言及してこなかったのですが、だんだん検討範囲を広げていく一環として、魏略と魏志の行程記述を比較してみました。

➡魏略は「6)~9)」までが抜けているのが目につきます。

これに関しては、「翰苑」が以下のようになっています。

◆1)~5)までは魏略引用

◆6)~9)までは後漢書引用

 →後漢書は行程記述が無いので、6)~9)が抜けてしまっただけで、魏略には6)~9)があった???

◆10)~11)は魏略引用

 →12)も魏略の「三韓」引用

 

➡「魏略に6)~9)があったかどうか」は重要論点になると思いますが、少し調べてみて、これを検討をしている事例は見当たりませんでした。

ただし、この重要論点を検討した人が、全くいないとも思えないので今後調査。

なお、上表では魏志の「自女王國以北,其戶數道里可得略載,其餘旁國遠絕,不可得詳。次有斯馬國,…次有奴國,此女王境界所盡」は省略しています。魏略には全く無いので比較のしようが無いためです。(これも後漢書には無いし、国名列挙は長くなるため省略???)

ただし、それに続く「狗奴國」は魏略にもあります。

以上